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今年のフォーラム

Osaki Midori Forum in Tottori

           
          翠へのメッセージ  

                 その1
           浜野佐知 & 山崎邦紀

 

 

   新しい世界に飛び立った尾崎翠

                   映画監督 浜野佐知

 みなさん、こんにちは。お久しぶりでございます。
 私は13年前に岩美町で 『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』
という映画を作らせていただきました。この映画は、 尾崎翠の
代表作である『第七官界彷徨』と尾崎翠の実人生、それから現
代の私たちの視点という三つの違う場合を組み合わせて作りま
した。 
  その尾崎翠の実人生のところですね、 尾崎翠を探しての部
分をこの岩美町で、  ほんとに岩美のみなさんの大きな協力で
撮らせていただくことができました 。 きょう岩美の町を いろい
ろ散策いたしますと 、ああここで撮ったなとか、近海の方たち
が毎朝毎朝とれたての野菜や魚やおにぎりで私たちスタッフの
食事を作ってくれたなとか、岩井温泉に毎日お風呂に入りに行
ったなとか、いろんなことを思い出します。
 そして2006年、51年前には尾崎翠の短編 『 歩行』 『 こほ
ろぎ嬢 』 を組み合わせた『こほろぎ嬢』という映画を、 第1回
ロケをやはりこの岩美町でさせていただいて、鳥取全県を網羅
しながらさせていただきました。 これは鳥取県の支援事業 とし
て撮ることができまして、ほんとにありがたく感謝しております。 
 昨年、尾崎翠フォーラム10 年目の節目に『第七官界彷徨―
尾崎翠を探して』を再度上映していただきました。13年前は 「
尾崎翠ってだれだ 」 というところから始めなければいけずに、
鳥取にいらっしゃるみなさんも地元の方以外は「尾崎翠ってだ
あれ」 という時代でございました。 なので、 現在の私たちから
見た 「尾崎翠ってだれよ」 という現代感覚を入れたんですけど
も、フォーラムのこの10年の実績や研究者のみなさんの活躍で、
もう尾崎翠を知らない人はほとんど日本国内にはいないだろう、
世界においても映画もたくさん海外に行きましたし、尾崎翠の
名前は知れ渡ってきたということで 、「 だあれ 」 という部分を
はずしまして再編集して、『第七官界彷徨』 の作品世界と尾崎
翠の実人生この二つに絞った 新編集版を昨年フォーラムで上
映させていただきました。
 今年、第11回が尾崎翠の生まれた町、 私にとっても私たち
が作った映画にとってもほんとに縁の深いこの岩美で開かれた
ことをとてもとても うれしく思っております 。 さらに、 私の映
画もそうです。文学史の中に埋もれてしまった尾崎翠という人
を、尾崎翠の作品をなんとしてでも二十一世紀につなげたい、
なんとしてでももう一度よみがえらせたいとの思いで私は映画
を作ってきました。今まで尾崎翠を研究された方たちも、そう
いう思いで いろんな論文を発表されたり、見直しをしてこられ
たと思います。
  ただ、 私はきょうこの11回で萬桂さんや津原さんのお話を
聞かせていただいて、あっ、尾崎翠は全く新しい世界にきょう
飛び立ったなという気がいたしました。私たちが尾崎翠を研究
し、尾崎翠その人を、その作品をよみがえらそうとした努力の
先に、尾崎翠を素材として、非常に申し訳ないですが自分の
表現活動の中に取り込んで、新しい自分の作品として、新しい
尾崎翠を新しいステージに押し上げていく、新しい地平を開こ
うとしている方たちがいるんだということが、きょうほんとうにう
れしくお二人のお話を聞かせていただきました。
 これで尾崎翠は大丈夫だという力強さを私はきょう感じまし
たけれども、しかしだからといって私は引き下がるつもりはご
ざいません。毎年岩美に来て、鳥取でまた続いていくフォーラ
ムに付き合わせてもらい、 こうしてまたみなさんとお話するこ
とができたら、とにかく幸せに思います。
 ちょっと、 ひとこと。 尾崎翠は外れるんですが、お渡した資
料の中に映画のチラシが一枚入っていると思います。『百合子
ダスヴィダーニャ』 という映画なんですが、 これは私が昨年撮
影し、今年の3月に完成した私の新作品になります。主人公の
湯浅芳子というのは実在するロシア文学者ですが、尾崎翠と同
じ明治29年生まれで、 同じ時代を生きた人です。 私はやは
り尾崎翠もそうですが、湯浅芳子も戦前という日本の時代が押
し付けてきた女性の生き方をはね飛ばすといいますか、囚われ
ることなく自分らしく生きた人に惹かれます。 東京で上映され
ますので、東京在住のみなさまや東京にお知り合いがいらっし
ゃるみなさまに、 ぜひ来ていただければうれしく思います。 ど
うもありがとうございました。


     津原版『琉璃玉の耳輪』を読んで

               脚本家・映画監督 山崎邦紀

 こんにちは。一回目、二回目の映画でほんとにお世話になり
ました。山崎ですけど、津原さんのお話の中で変態性欲の持ち
主と同じ名前なんですが(笑)。
 原作を読むとですね、 シノプスというんですけど梗概、 要す
るに脚本の元になるストーリーですね、 尾崎翠が書いたのは。
かなり急いで書いたものだいうお話がありましたけれど 、むら
のある作品で、かなり荒っぽいところもあるんです。 ただ、 山
崎の変態心理に関しては相当書き込んでいるんですね(笑)。
 僕がいちばん惹かれたのは、その山崎の変態心理だったんで
すが…。津原さんの今回の小説を拝読すると、その部分を相当
拡大バージョンで突っ込んで 展開されているんで、 僕は非常に
楽しかった。ぜひ読んでみてください。