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今年のフォーラム

Osaki Midori Forum in Tottori

           
 
             
 ◆いわみコーラス & 牧谷はねそ踊り
 


                          いわみコーラス

 

               牧谷のはねそ踊り

 
      いわみコーラス

 尾崎翠の生誕の地・岩美町では初めての開催となる今回のフ
ォーラムは、地元の「いわみコーラス」でスタートしました。
  今年で発足 24年、 来年は25周年記念コンサートを開催予定と
いう大変歴史があるばかりではなく、 国民文化祭や 「おかあさん
コーラス全国大会 」 などへの鳥取県代表として 何回も出演して
いる実力を兼ね備えた女性コーラスです。
 岩美町は明治時代の言文一致唱歌の父である田村虎蔵の生
地でもありますが、その田村を顕彰する「いわみ音楽祭」の中核
的な存在でもあり、岩美町にとってもまた、尾崎翠フォーラムにと
っても欠かす事の出来ないグループとなっています。
 尾崎翠の詩に曲を付けたものとしては、 鳥取市の鈴木恵一さ
んの「新秋名果」がよく知られていて、これまでもフォーラムでは
何回か演奏されてきましたが、今回は芥川也寸志さんの「歩行」
でスタートしました。 親しみ安いメロディのリフレインが印象的で、
「おもかげをわすれかねつつ」 の詩碑の立つ面影小学校と面影
山が文字通り面影のように目に浮かぶようでした。
 続いて岩美町の古い民謡や子守唄から題材を取った二つの曲、
「向こう小藪から竹切りゃだれだ」 「すずめ今日もまた」 では歌声
に岩美の古い風土と空気が漂いました。
 最後に、「童謡と唱歌のふるさと・鳥取県」のシンボルソング「こ
こはふるさと」では、鳥取県民にはよく慣れ親しんだ、 そして初め
て聴く人にも分かりやすく、 鳥取県の自然や風物が軽やかなリズ
ムと抒情的なハーモニーによって描き出されました。
 早くから練習を重ねたフルメンバーでの本番出演、美しい歌声と
ハーモニー、音楽と芸術を愛する心映え、そして明るい笑顔…。尾
崎翠のふるさとのいわみコーラスは、祝祭としてのフォーラムの素
晴しいオーバオチュアです。皆さん、ありがとうございました。
                          

       牧谷のはねそ踊り

 岩美町ばかりではなく、鳥取県を代表する伝統芸能である「
牧谷のはねそ踊り」は、因幡地方(鳥取県東部地域)に伝わる
「はねそ」の一つです。 起源は戦国末頃と言われています。も
ともと盆踊りですが、 牧谷では輪踊りではなく、 男女が一対と
なって差し違えで踊る点に特徴があります。
  男は鈴の付いた長柄の傘を鋭く振り鳴らし、女をかばうよう
に凛々しく振る舞います。赤い縁取りの笠を深くかぶった女は
その笠の下で腰をかがめる姿勢で控えめに、しかし妖しく踊り
ます。音頭取りの地声と相まって情感豊かな哀切さと、形の整
えられた優雅さとが混然一体となって、 見る者の胸にググッと
迫り来る踊りです。
 地を蹴るとき脚が跳ねると浴衣の裾も跳ねるので「はねすそ」
が詰まって 「はねそ」 となったと言われています。 鳥取県の無
形民俗文化財に指定されています。
 尾崎翠の中期の短編作品 「初恋」では、 網代の浜での盆踊り
の様子や風習が幻想的に描かれています。漁村である網代の盆
踊りと 戦国の一ノ 上城下の集落であった牧谷のはねそ踊りとで
は、 直接の関係は確かめられていないにしても、 同じ岩美の風
土の中に生きる 民衆の気持ちを表すものとして、 古い習俗から
離れてしまった 現代の私たちには非常に興味深いものが ありま
す。
 当日の本番では五組の男女、音頭二人という最大のメンバー
構成で、 ステージを溢れ出し力強く躍動感に溢れる 踊りが繰り
広げられました。 特に遠くから来訪された観客の皆様は、 なか
なか見る事の出来ない この踊りを見ることが出来て 幸運であっ
たろう、と確信します。
 暑い中での猛練習ののち、ベストコンディションで本番に臨みそ
の真髄を発揮してくださった 「牧谷のはねそ踊り保存会」 の皆様、
ありがとうございました。

                                   
   (西尾雄二)