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書籍紹介

Osaki Midori Forum in Tottori

 

      =尾崎翠新刊案内(その1)=

 最近、尾崎翠関連の出版物が相次いで刊行されているので、
ご紹介いたします。
 以下のうち、『道の手帖 尾崎翠』と『翼の王国』7月号の尾崎
翠特集の鳥取取材には、私たち尾崎翠フォーラムも全面的に協
力し、特に後者は監修も引き受けています。


◆ 『第七官界彷徨』

       (河出文庫、7月10日発売)
       190ページ、本体620円、8000部発行

 これまで、尾崎翠の作品は、創樹社の全集と筑摩書房の全
集、筑摩書房の文庫などに収録されて、広く読まれてきました
が、代表作『第七官界彷徨』のみを単独で文庫化したのは初
めてです。
 解説は管聡子さん(お茶の水女子大学教授)で、手に取りや
すく読みやすいシャレたデザインの文庫です。
 この文庫版によって尾崎翠の代表作がこれまで以上に、身
近で親しみやすいものになることを願っています。

『道の手帖 尾崎翠』

       (河出書房新社発行、6月30日発売)
       B5版、191ページ、本体1500円、5000部発行


 これまで尾崎翠を特集した雑誌はありましたが、『道の手帖 
尾崎翠』は初の単行本の尾崎翠論集です。河出書房新社の坂
上陽子さんの編集で、「モダンガールの偏愛」というサブ・タイト
ルを付け、シャレたデザインと多彩な内容を盛り込んだ、尾崎
翠のコンパクトなガイドブックといえます。
 尾崎翠の再評価に貢献した花田清輝や稲垣眞実、最初の全
集の編集者の玉井五一、翠親族の小林喬樹や早川薫、現在活
躍中のエッセイストや評論家の文章を多数収録。映画監督の浜
野佐知のエッセーのほか、土井淑平の「「尾崎翠フォーラム・in・
鳥取」事始め」も掲載しています。
 代表作「第七官界彷徨」の初出原稿のほか、 全集未収録の
尾崎翠作品も5点掲載していますが、そのうちの「影の男性へ
の追慕」など4点は「尾崎翠フォーラム・in・鳥取」報告集で初公
開したものの再録です。
 巻頭の「第七官界彷徨」は『文学党員』(1931年2月号、 3月
号)掲載の初出原稿です。 つまり『第七官界彷徨』の原形の新
字体による全文です。その後、この原形を改定・加筆したもの
が『新興芸術研究』第2巻(同年6月)に発表され、それが「第七
官界彷徨」の定版となります。

『翼の王国』7月号 尾崎翠特集

     (全日空の機内誌)
     A4版、尾崎翠特集13ページ、84万部発行

 全日空の機内誌『翼の王国』7月号(84万部)が、13ページ
にわたって尾崎翠特集を掲載しました。タイトルは「鳥取・文学
散歩 絶対自由の彼方 彷徨詩人・尾崎翠を追って」。文=松
井亜芸子、写真=今津聡子、監修=尾崎翠フォーラム実行委
員会による構成です。
 尾崎翠フォーラム実行委員会が現地案内するなど全面的に
協力・監修したこの尾崎翠特集は、高校の時に初めて尾崎翠を
読んで感銘を受けたという松井亜芸子さんが新鮮な観点で編集
したものです。尾崎翠を「絶対自由≠求めて、 生涯彷徨を
貫いた詩人」ととらえ、翠の作品から数珠のごとき印象的な文章
を抜き出しながら、岩美や鳥取の自然と風物も交え、その足跡
と作品をシャープな感覚と文章で追っています。
 カメラマンの今津聡子さんの写真も秀逸で、網代や田後の漁
村風景、しぶきを上げて波立つ因幡の海、岩井温泉や鳥取民
藝美術館のしっとりと落ち着いた民藝美などを独特のアングル
でとらえ、私たちの自然と生活のなかにある美を尾崎翠の世界
に結び付け
て取り上げています。

※ 7月中に全日空をご利用の方は、座席の機内誌をお手に取
って、お持ち帰り下さいますようお勧めします。

 

       =尾崎翠新刊案内(その2)=

日出山陽子著

   『尾崎翠への旅 ― 本と雑誌の迷路のなかで

          (小学館スクウェア、2009年9月発行)
         四六版、139ページ、本体1500円

  日出山陽子さんは創樹社版の 『尾崎翠全集』 の年譜作成
に協力し、「こほろぎ嬢」 を発掘するなどいわば尾崎翠研究の
草分け的存在。尾崎翠に出会ってから実に35年ぶり、長年の
尾崎翠の資料収集と研究成果をもとに、裏づけとなる資料を踏
まえてを自らの翠論を初めて公にした労作である。
 アラン・ポー、林芙美子、大田洋子、「映画漫想」、「第七官界
彷徨」、「こほろぎ嬢」、「琉璃玉の耳輪」などを取り上げ、尾崎
翠の足跡を資料とともに丹念にたどっているが、サブタイトルの
「本と雑誌の迷路のなかで」の文字通り発見多き 「尾崎翠への
旅」である。
 しかも、それは資料収集者ないしは資料発掘者にしかできな
い仕事だけに、翠読者や研究者への文献と資料の道案内とも
なっている。

◆ 『江古田文学』  71 【特集】尾崎翠と林芙美子

           (日本大学藝術学部/江古田文学会発行、
           星雲社発売、2009年7月発行)
        B5版、356ページ、本体980円

 復刊71号の伝統をもつ『江古田文学』の本特集は、山下聖
美さんの「尾崎翠と林芙美子 ― 今甦る、二人のキャラクター
と感性」 やトーク 「 群ようこ vs  日芸女子」 を巻頭に、「尾崎
翠の世界」と「林芙美子の世界」の2本柱の構成で、この2人
の女性作家をめぐるさまざまな評論とエッセーを掲載している。
 僭越ながら、尾崎翠フォーラム実行委員の土井淑平「ウルト
ラ・モダーンの世界 ― 尾崎翠の方法的な読みの試み」、北川
扶生子「尾崎翠における身体と民俗」、佐々木孝文「尾崎翠と
「モダニズム」 ― 1927年〜1933年 ― 」も収録されている
が、特筆すべきは尾崎翠作品のハングル訳「こほろぎ嬢」が
掲載されていることだ。
 筑摩文庫の『尾崎翠集成』 (上)(下) のハングル訳が進め
られているはずだが、まだ刊行されたという話は聞かないの
で、この『江古田文学』の「対訳 尾崎翠『こほろぎ嬢』ハング
ル訳」(梨恩珠)が最初のハングル訳となり、その意義はきわ
めて大きい。