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書籍紹介

Osaki Midori Forum in Tottor

 

                                =書評= 

 『尾崎翠フォーラム in 鳥取2006報告集』

   (尾崎翠フォーラム実行委員会、1,200円+郵送料80円)

 『日本海新聞』(2007年1月30日)に掲載された木村カナさん
の『尾崎翠フォーラム・in・鳥取2006報告集』の書評を紹介しま
す。

     翠ムーブメント再到来の予感

                          
 木村カナ

 二〇〇六年七月の尾崎翠フォーラムに初めて参加した私は、鳥
取でその活況に直に触れることができ、新作『こほろぎ嬢』につい
て語った浜野佐知監督の、尾崎翠の再々評価のムーブメントを起
こすことができたら、というメッセージに胸を熱くした。
 一〇月には、東京国際女性映画祭での『こほろぎ嬢』上映があ
(注1)、さらに、塚本靖代氏の遺稿集『尾崎翠論』(注2)の刊行
があって、尾崎翠とその作品を介して、多くの人々が繋がっている、
と強く実感した。
 「尾崎翠」をキーワードに設定して、インターネットを検索したとき
の、検索結果の件数は現在、八万件を越えている。この十年の間
に、その件数は、驚くべき勢いで増加した。
 尾崎翠は、すでに知る人ぞ知るマイナー作家ではなくなり、特に、
若い女性読者たちからは「定番中の定番」
(注3)の作家として、熱
烈な支持を集める存在にすらなっているのである、少なくともネッ
ト上においては。
 『尾崎翠フォーラム2006報告集』は、尾崎翠の作品に仏教哲学を
照射した西法寺住職の山名法道氏、および、「性とパン」を切り口
にしたシャープな考察が印象的だった黒澤亜里子氏の、二つの講
演の内容が収録されているほか、黒澤氏により新たに発掘された、
尾崎翠の少女小説「雪の上」を読むことができる。
 また、日出山陽子氏、布施薫氏が、東京から鳥取に帰郷する前
後の尾崎翠について、そして、「恋びとなるもの」
(注4)高橋丈雄と
の関係について、窺い知ることができる、重要な新資料を紹介して
いる。
 布施氏が紹介している、これまでほとんど知られていなかった、
高橋丈雄の小説「月光詩篇」の存在そのものが、今後の尾崎翠研
究において、取り扱いに注意を要する、危険な課題となることは、
間違いないであろう。
 面影小学校の六年生たちによる尾崎翠についての調査を行った
総合学習の報告も、非常によくまとまっており、地域の文学と教育
のあり方について示唆した資料として、興味深く読んだ。

 今回の報告集の、多角的かつ充実した内容に、六年目を迎えた
尾崎翠フォーラムの存在感がよく表われていると思う。
 今後、ますますの発展を、刮目して待ちたい。

(注1)二〇〇六年十月二十六日。今回の映画祭において最高の
入りを記録する盛況ぶりであった。

(注2)塚本靖代『尾崎翠論 尾崎翠の戦略としての「妹」について』
近代文芸社、二〇〇六

(注3)千野帽子『文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。』河
出書房新社、二〇〇六
 国内最大手SNS「mixi(ミクシィ)」内の、「文藝ガーリッシュ」コミュ
ニティには約1900人、「尾崎翠」コミュニティには約500人の登録者
が参加している。

(注4)高橋丈雄「恋びとなるもの」、『尾崎翠全集』月報、創樹社、
一九七八

            
 (フリーライター、日本近代文学研究者)

※ 報告集のご注文はE−mail(manager@osaki-midori.gr.jp)
でも受付けます。申込みを受けたら郵便払込用紙を添えて送りま
す。