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今年のフォーラム

Osaki Midori Forum in Tottori

              第6回
  尾崎翠フォーラム in 鳥取2006

〔日 時〕7月8日(土)13:30〜17:00講演・朗読劇他
      7月9日(日)  9:00〜14:00文学散歩ツアー
〔場 所〕鳥取県立県民文化会館(第1会議室) ほか


       黒澤亜里子さんの講演

 
「尾崎翠と少女たちの時空」に寄せて

                                  西尾雄二

 「少女」――。何という複雑な響きをもった言葉であろう。目もくらむような複合体(コンプレックス)であり、私のような年配の男には、何ともまずたまらなく気恥ずかしい。腫れ物にさわるような心地さえする。知らんぷりしたい。この案内文を引き受けねばよかった。
 しかし、ふと胸をよぎることがある。70年代前後、私を含め周囲では、そして「荒地」派かぶれの詩人たちやフォークソングに至るまで、この言葉はどんなにかイデオロギッシュな幻想性にまみれて濫用されていたことだろう。「おお、少女よ…」である。
 しかし、この気恥ずかしさには、深い理由があるのだと、黒澤氏は教えてくれる。「少女」についての歴史的・社会的分析と、また「少女」がはらむ文学的・芸術的可能性と意味とについての指摘が、明晰に提示されているからである。
 「少女」とは、まず大正から昭和にかけて形成された「解釈共同体」である。この共同体でしか通用しない暗号さえ存在する、という。
 淡い憧れや感傷や、優しさや処女性ばかりではなく、もっと深く激しいものを共有している。その激しいものこそこの共同体の可能性である。尾崎翠もこれに属していたが、その可能性の開く有様を本講演でたっぷりと聞きたいものだ。
 同時に、「少女」はモラトリアムにいる。彼女は「一人の男に使用される」状態=結婚に至っていない。それは一種の空白であり、括弧に入れられ、閉じこめられることである。この括弧は、あの「地下室」と同じ構造をしているのかも知れない。だがそこでのみ、新しいもの(思潮や芸術、幻想と衰弱)が、孤独とともに現れることができる。この場所から「第七官界」まではもはや境界はない。実際、代表作品「第七官界彷徨」は、規模の大きな少女小説ではないのか?
 このような明晰かつスリリングな翠解読につき従っている内に、あのジメジメとした気恥ずかしさは、いつの間にかカラリと晴れてしまう。爽やかな野の風さえ吹くようだ。その風に吹かれない者だけが、吹かれたくない者だけが(何しろ風は冷たいので)、「気恥ずかしさ」の中に厚かましくもぬくぬくと、無力に自己防衛するのだ。
 「少女」は、男のコンプレックスを攪乱する腫れ物などではなく、あの海からの風に吹かれる「乙女椿」(「朝」)の蕾のように、「春」に激しく咲こうとしていたのであろう。

               (尾崎翠フォーラム実行委員)

(問い合せ・参加申込み先)

  尾崎翠フォーラム実行委員会
    〒680−0851 鳥取市大杙26 土井淑平気付
    (TEL・FAX)0857−27−7369
    (Eメール) manager@osaki-midori.gr.jp

 チラシ・チケットは4月初めにできます。メールで参加申込みを される方は、4月1日以降、氏名・住所・電話番号・メールアドレス を明記のうえ、上記のEメール・アドレスに連絡して下さい。折り返 しチケット・郵便払込み用紙・資料をお届けします。