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今年のフォーラムOsaki Midori Forum in Tottori
第6回
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◇集合場所 JR鳥取駅南口バス発着場(読売旅前) ◇集合時間 午前8時45分 ◇出 発 午前9時 ◇行 程 JR鳥取駅南口(発)〜養源寺(墓所)〜鳥取高女 ―国道9号を岩美町へ― 岩井温泉〜旧岩井小学校校舎〜尾崎翠資料館〜西法寺 ―昼食・休憩(西法寺にて)― 浦富海岸(城原、鴨ヶ磯)〜網代漁港(西法寺僧堂) ◇参 加 費 2,000円(昼食弁当代を含む) ◇そ
の
他 バス定員の関係で、ご予約を早めにお ※
参加費は当日でけっこうです。 |
尾崎翠の足跡を訪ねて
岩谷東亜
尾崎翠は不思議な魅力を持つ作家です。その文学は1920〜30年代
の日本近代文学の前衛性と尾崎翠を育てた山陰地方という風土の
中から生まれました。
恒例になりました「尾崎翠文学散歩ツアー 2006」を翠の菩提寺、
養源寺から始めましょう。養源寺は翠の次兄・哲郎が養子に入った
お寺で、ここに翠の墓所があります。ここでは、彼女の生涯が大き
く2つにわかれていること、すなわち、小説家として苦闘した前半
生(35歳まで)と、生活者として生きた後半生(74歳まで)が、謎と
してとらえられます。
次にバスは、彼女の初期の文章表現を育てた鳥取高女跡(現・鳥
取西高)を通り、小学校時代を過ごした面影小学校、大杙住居跡を
巡ります。
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養源寺の尾崎翠墓所 (鳥取市職人町) |
面影小学校の尾崎翠文学碑 (鳥取市雲山) |
ここからバスは鳥取市をぬけ、国道29号線を通って約30q離れた
岩美町の岩井温泉へ向かいます。
岩美町は山陰海岸国立公園のリア
ス式の海岸美と古くから有名な岩井温泉で知られた町です。岩井温
泉には母まさの実家・西法寺があり、尾崎翠はここの「後堂」で生
まれ、幼い頃を過ごしています。また、西法寺は尾崎翠の文壇デビ
ュー作『無風帯から』の舞台となったお寺です。この西法寺で山名
法道住職のお話を聞き、ゆっくり昼食と休憩をとります。
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岩井温泉のゆかむりギャラリー (岩美町岩井) |
翠出生地の西法寺 (岩美町岩井) |
昼食後は風光明媚な山陰海岸国立公園(浦富海岸<城原><鴨ヶ
磯>)に行きます。城原海岸は浜野監督の尾崎翠の映画化第2作
『こほろぎ嬢』の撮影現場の一つでもあります。
尾崎翠の文学にあらわれる日本海の海、松林、風、波、太陽を体
験してみて下さい。海岸沿いの道を行くと網代漁港へ着きます。こ
の漁村の高台に尾崎翠が代用教員時代に下宿した西法寺分院の僧
堂があり、眼下に網代港、遠くに鳥取砂丘が見えます。
翠はここから大岩小学校へ代用教員として通っていました。浦富
海岸や網代のこの辺りのことは、初期・中期の短篇に多く描かれて
います。「初恋」という作品には、浦富の盆踊りの習俗がもとにな
っています。
次にバスは駟馳山峠を越えて鳥取砂丘へ行きます。鳥取砂丘の雄大
な眺めは日本一で、シルクロードのタクラマカン砂漠をしのばせま
す。
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風光明媚な浦富海岸 尾崎翠を育んだ母なる海 |
雄大な鳥取砂丘 『こほろぎ嬢』の撮影風景 |
ここでは、浜野佐知監督の『こほろぎ嬢』の撮影現場を見ること
ができます。
鳥取砂丘には多くの文人、作家が訪れており、特に鳥取砂丘の存
在を広く日本に知らせたのは有島武郎でした。その死の年に詠んだ
歌の歌碑が砂丘の松林の中にあり、与謝野晶子が彼の死を悼み、滂
沱の涙を流した歌碑も近くにあります。
鳥取砂丘を出ると、一路、鳥取市街地へ下り、久松山下の城下町
鳥取を車窓に眺めながら、JR鳥取駅南口に到着します。
※ なお、鳥取砂丘でしばらく楽しまれる方はここから自由行動を取
っていただいてもけっこうです。鳥取砂丘からJR鳥取駅まではバス
便もあります。
(尾崎翠フォーラム実行委員)
尾崎翠フォーラム実行委員会
〒680−0851 鳥取市大杙26 土井淑平気付
(TEL・FAX)0857−27−7369
(Eメール) manager@osaki-midori.gr.jp
チラシ・チケットは4月初めにできます。メールで参加申込みを される方は、4月1日以降、氏名・住所・電話番号・メールアドレス を明記のうえ、上記のEメール・アドレスに連絡して下さい。折り返 しチケット・郵便払込み用紙・資料をお届けします。
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