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編集後記

Osaki Midori Forum in Tottori

 

 

            ◆5周年記念フォーラムを終えて◆

○・・・5周年記念の『尾崎翠フォーラム・in・鳥取2005』の記録抄録をお届けします。今年は2日間の日程で県内外から延べ350名の参加を得て盛況のうちに終わりました。尾崎翠フォーラムは基本的に文学者の学会ではなく市民フォーラムです。しかし、フォーラムは身のほど知らずにも、尾崎翠の第一線の研究者を招いて、翠についての高い理解の水準に接したいという、まことに欲の深い意図をもって継続しています。つまり、市民にも分かりやすく、しかも深い内容という、初めから難しい矛盾をはらんだ課題を抱えています。私たちとしてはこの難問に可能な範囲で一歩でも近づけたらと願うのみです。
○・・・川崎賢子さんの講演は、尾崎翠がかかわった同時代の作家やメディアの状況をくわしく分析し、「歩むこと」をキーワードに尾崎翠の作品を深く読み込んだ非常に密度の高い内容でした。佐々木孝文さんの講演も当時の資料を発掘して、尾崎翠の時代背景と鳥取人脈を生き生きと浮き上がらせるもので、この探究はさらに継続してほしいと感じました。おしむらくは、お2人とも講演の時間が少なすぎたことで、これは実行委員会としても申し訳なく思っています。
○・・・これまた短い時間のなかでの『椿姫』をめぐる澤登翠さんの講演は、その凝縮した内容もさることながら一つの見事な話芸であり、素晴らしい映画の活弁と合わせて今回も参加者の賞賛を博しました。5周年記念の目玉企画だった浜野佐知監督の『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』は、鳥取では3度目の上映であったにもかかわらず、初めて観るという方が当日の3分の1以上に及び、新鮮な感動を与えました。浜野監督の人気の高さは『女が映画を作るとき』の完売にも現われており、これはわがフォーラムの書籍販売史上かつてない出来事でした。
○・・・今年のフォーラムには、一度ならずご参加していただいている研究者の方々のほか、新たに少なからぬ研究者の方々が国内外からわざわざ足を運んで下さいました。またフォーラムの顧問を辞退された山崎邦紀さんも自費で参加され、まことに恐縮に思った次第です。代表兼小使いの私を含め、ほとんどの実行委員が1人何役で2日間のスケジュールに追われ、これらの方々へのまともな対応もできず、それぞれの研究の近況についてうかがう時間も取れなかったことを、まことに遺憾に思っています。
                      (土井淑平記、8月30日)

              ◆5周年ならではの企画◆

○・・・尾崎翠フォーラムは早くも5周年を迎えることになりました。5周年を記念して、私たちのフォーラムのきっかけとも原動力ともなった浜野佐知監督の映画『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』の特別上映とトークを企画しました。鳥取では映画完成時と第1回フォーラムに続いて、アンコールに応えての3度目の上映ですが、国内だけでなく世界を駆け巡ったこの映画に再会できるのも、フォーラムならではの得難い機会です。
○・・・フォーラムの目玉である今年の講演は、文芸・演劇評論で多彩な活動をされ近刊の『尾崎翠を読む』で翠研究を集大成される川崎賢子さん、並びに、地元で尾崎翠の鳥取人脈を探究中の歴史社会学研究者の佐々木孝文さんを迎えて、翠についての深い読みや新しい読みを聴くことができると思います。どうか名うての読み手と新進気鋭の読み手の翠研究の成果にご期待下さい。
○・・・昨年のリヴィア・モネさんの講演で強烈な印象を受けたナジモヴァ。フィルムの関係でモネさんが論じた『サロメ』を観れないのは残念ですが、マツダ映画社にフィルムが所蔵されているもうひとつの尾崎翠ゆかりのナジモヴァ主演の映画『椿姫』を、澤登翠さんの生出演の活弁で提供することになりました。第3回フォーラムでも圧倒的な好評を博した澤登さんの公演、2人の翠を結ぶナジモヴァの映画に出会えるのはうれしい限りです。
○・・・しかし、フォーラムにとってうれしいことばかりが続くわけではありません。第1回以来、映画製作と上映活動の延長上で私たちのフォーラムを強力に支えて下さった山崎邦紀さんが、今回からフォーラムの顧問を辞退されました。尾崎翠の卓越した読み手にして強烈な個性の持ち主である山崎さんが、あの独特のスタイルとパフォーマンスで姿を現わさなかったら、私個人の心情はさておきフォーラムのみならず世界そのものがどんなに寂しくなることでしょう。花田清輝が嫌ったルサンチマンでなく、パロディの精神で邂逅できることを念じるのは、見果てぬ夢でしょうか。
                             (土井淑平記、3月30日)