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◆プログラム変更のお知らせ◆

澤登翠の活弁で『プラーグの大学生』を上映

チャップリンの『黄金狂時代』の上映取り止め



                2003年6月16日
                  尾崎翠フォーラム実行委員会
                      代表 土井淑平

『尾崎翠フォーラム・in・鳥取2003』を目前に、プログラムの一部変更を余儀なくされる事態が生じましたので、とり急ぎご案内致します。 チャップリン映画の著作権の問題で、7月12日のフォーラムで予定していた澤登翠さんの活弁による『黄金狂時代』の上映が困難となり、代わりに同じく尾崎翠が傾倒した映画『プラーグの大学生』とチャップリンの短編に上映作品を差し替えることになりました。

                   
1、チャップリン映画の上映に外国の著作権よりクレーム


 今年7月12〜13日の『尾崎翠フォーラム・in・鳥取2003』に向けて、皆様より早々と賛助会員ないしはチケットの申込みをいただき、大詰めの準備を進めている最中にプログラムを一部変更せざるを得ない不測の事態が生じましたので、事情と経過を説明しておわびするとともに、皆様のご了解をいただきたく思います。
 すでにご案内の通り、今年の尾崎翠フォーラムでは目玉企画の一つとして、翠の愛したチャップリンの『黄金狂時代』を活動弁士・澤登翠さん(マツダ映画社所属)の生出演で上映する予定でしたが、マツダ映画社より6月5日に電話で、さらに6月11日にメールで、上映が困難になる事情が生じたので、作品の変更を検討してほしいとの緊急連絡が入りました。
 その事情とは、チャップリンの主要作品(『黄金狂時代』『キッド』『街の灯』『モダンタイムス』、『独裁者』など)の著作権を遺族の委託で保有していると主張するRoy社の代理人弁護士より6月4日、鳥取の尾崎翠フォーラムで上映を予定している『黄金狂時代』も含めて、マツダ映画社が日本国内で企画しているチャップリン映画の上映の中止を求める警告書を内容証明郵便で付し、「上映を中止しない場合は法的手段(著作権法違反の刑事告訴)を取る」とされたことです。
 Roy社がチャップリンの主要作品の最新編集版の各国上映を開始し、日本国内でも日本ヘラルド社を通して6月末から東京で、さらに7月初めから大阪でこの新版を上映することが影響していると思われます。


2、著作権についてのRoy社とマツダ映画社の見解


 わが国の現行著作権法は第五十四条で、「映画の著作物の著作権は、その著作物の公表後五十年(その著作物がその創作後五十年以内に公表されなかったときは、その創作後五十年)を経過するまでの間、存続する。」と規定していますが、その附則第七条で、「この法律の施行前に公表された著作物の著作権の存続期間」は、旧法による存続期間が新法による存続期間よりも長いときは旧法を適用する ― と補足しています。 

 旧著作権法では、活動大写真(映画)の著作権は、文芸や美術品と同様に保護されるべきものとし、その保護期間は著作者の死後38年間、団体著作物の場合は公開後38年間存続することになっています。つまり、旧法ではチャップリン映画の著作者がチャップリン個人の場合はチャップリン(1977年没)の死後38年間(つま2015年まで)存続し、団体著作物の場合は公開後38年間(現行法では公開後50年間)存続するということになりますが、Roy社はチャップリン映画の著作者はチャップリン個人であると主張し、マツダ映画社は「映画は団体著作物」と考えるべきだと主張しています。
 しかしながら、現行法と違い旧法では、著作権の帰属が必ずしも明瞭ではなく、またこれまでに判例もないことから、最終的には司法判断に委ねるべきもので、今すぐ決着がつく問題ではありません。Roy社代理人からの警告書には「仮処分の申立」に関する記述もあり、主催者や来場のお客様に迷惑がかかってはいけないことなどから、マツダ映画社よりチャップリン映画上映の各地主催者に対して、とりあえず上映作品の変更を要請してきたわけです。


3、上映作品を『チャップリンの消防夫』と『プラーグの大学生』に変更


 マツダ映画社はこれまでも澤登翠さんの活弁で、チャップリン映画を国内各地で上映し好評を博してきましたし、今年も6月から来年1月にかけて、東京・鳥取・富山・香川・茨城など国内7ヵ所で、『黄金狂時代』『キッド』『街の灯』の上映を予定していて、このうち私たちの鳥取と東京・富山・石川ではすでにチケットやチラシを配布済みでした。
 このうち、鳥取以外の各地の主催者がマツダ映画社の要請により、当面の緊急避難として上映作品の変更を相次ぎ決定したのを受けて、私たちも6月12日の尾崎翠フォーラム実行委員会で、まことに残念かつ賛助会員やチケット購入者には申し訳けないが、『黄金狂時代』の上映変更やむなしの結論に至りました。
 『黄金狂時代』の代替作品としては、活動弁士を務めていただく澤登翠さんのご意向もうかがい、Roy社が著作権を主張していないマツダ映画社所有のチャップリンの傑作短編『チャップリンの消防夫』、および、尾崎翠が「映画漫想」で言及し傾倒した『プラーグの大学生』の2本を上映することにしました。
 『プラーグの大学生』は尾崎翠が影響を受けたドイツ表現主義の先駆けをなす傑作で、プラーグ(チェコのプラハ)の貧乏な大学生が名門の令嬢と付き合うため、自分の影(魂)を手放して悪魔から金を借りるが、その手放した分身に追い詰められて身を滅ぼす話ですが、若き日の尾崎翠はこの分身・変身の物語に強く魅せられ、ドイツ語で分身・変身を意味する「ドッペルゲンゲル」への言及が作品のあちこちに出てきます。そういう意味では不幸中の幸いで、澤登翠さんを介して尾崎翠フォーラムにふさわしい映画に出会えたともいえます。
 チャップリンの『黄金狂時代』の上映に期待を寄せ、すでにチケットを購入されたり賛助会員になっていただいた皆様には大変申し訳なく、おわびのしようもありませんが、著作権を主張する海外の会社がからむ予想外の事態であり、澤登翠さんの素晴らしい活弁で尾崎翠ゆかりの映画を観賞できる得難い機会となることには変りありませんので、何とぞご理解と引き続きのご支援ご協力をお願いする次第です。