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編集後記

Osaki Midori Forum in Tottori

 

◆ 第3回尾崎翠フォーラムを終えて◆


○…いやーな感じの冷夏とむし暑い残暑に閉口しつつ、なんとか『尾崎翠フォーラム・in・鳥取2003』の抄録をお届けすることができました。フォーラムの直前になって、プログラムの一部変更を余儀なくされるという不測の事態にももかかわらず、県内のみならず遠く北海道・関東・中部・関西など県外からも多数のご参加とご支援を受けて、今年も盛会のうちに終りほっと一息ついたばかりですが、ホームページでの速報に引き続きフォーラム報告集の刊行が控えています。
○…今年のフォーラムは鳥取演劇集団の本城美佐子さんによる尾崎翠の作品朗読をプロローグに、狩野啓子さんが翠との出会いから数えると30年、最初の翠論考からでも20年に及ぶ翠探究の長い旅を振り返り、これをウィリアム・シャープ=フィオナ・マクラウドの足跡をたどる旅などとも重ね合わせながら、国際的な広がりのなかで翠の周辺を散策する貴重な講演をされました。その講演のなかで翠の『映画漫想』の一節が引用されましたが、狩野さんに「尾崎翠と映画」という先駆的な映画論(『ガイア』第4号、1990年)があることを付記しておきたいと思います。
○…一方、澤登翠さんは『映画漫想』を素材に、尾崎翠が全感官を集中して画面に向き合い、しかも表現主義的な感覚で個々の作品や役者の特徴を鋭くとらえていることを、具体的な例を挙げて指摘されましたが、まさに二人の翠の出会いの火花を感じるような、しかも活動弁士ならではのユニークな尾崎翠=映画論でした。尾崎翠を魅了した『プラーグの大学生』とチャップリンの映画の上映については、澤登さんの活弁の魅力ともども角秋勝治の報告に凝縮して語られている通りです。
○…尾崎翠が鳥取市の生協病院で74歳の生涯を閉じたのは、1971年(昭和46)7月8日のことです。今年はその翠の33回忌の年に当たり、ご親族の皆様は命日のひと月前の6月8日、菩提寺の養源寺に集まられて33回忌の法要を営まれました。ご親族の皆様には、尾崎翠フォーラムの顧問として、あるいは賛助会員として、いろいろお世話をいただいておりますが、これからもご支援とご教示を受けながら、フォーラムを息長く継続してゆきたいと考えています。
○…今年のフォーラム報告集は11月末の刊行を目指して編集作業に着手しました。フォーラムの詳細な記録にとどまらず、全集にも収録されていない尾崎翠の初期作品を、ご親族の早川洋子さんのご了解を得て初めて掲載するほか、その早川洋子さんより33回忌の報告記、また小林喬樹さんより翠伯母の回想記、というそれぞれ貴重な玉稿を寄せていただきました。このうち、小林喬樹さんの回想記は、100通を超える翠の喬樹さん宛て書簡を読み直され、フォーラム報告集のために今回新たに書き下ろされたもので、創樹社版の全集(絶版)のしおりの「伯母尾崎翠の思い出」にも出てこないような、知られざる翠の素顔とエピソードも数多く紹介されていて、翠読者や研究者には興味の尽きない内容です。

                  (2003年9月3日、土井淑平記)

 

◆第3回尾崎翠フォーラムへ◆

○…今年は尾崎翠の33回忌に当たる年で、それにふさわしい有意義で魅力的なフォーラムをと模索した結果、翠忌に一番近い土・日の7月12日と13日に素晴らしい企画を組むことができました。尾崎翠研究では草分けの一人である狩野啓子さんと大の翠ファンでもある活動弁士の澤登翠さんによる講演に加えて、翠が愛したチャップリンの『黄金狂時代』を澤登さんの生出演による活弁で上映します。

○…狩野さんや澤登さんとも親しいフォーラム顧問の浜野佐知監督と山崎邦紀さんも、今回のゲストではありませんが参加される予定で、とても楽しみな出会いとなりそうです。めったに実現できない企画となり、多くの人が入れるホールを予約しようとしたのですが、フォーラムの予定日はホールが塞がっていて、昨年の第2回フォーラムと同様、県民文化会館の第一会議室が会場となります。定員がオーバーすれば予約受付けを締切らねばならなくなる場合もありますので、参加を希望される方はお早目にご予約下さい。

○…フォーラムは心ある市民のカンパによって支えられていますが、今後息長く継続していくため、案内のように賛助会員を募ることにしました。賛助会員になっていただいた方には、定期的に毎年の企画を案内していくとともに、その年の@フォーラムの招待券送付Aフォーラムの報告集贈呈B翠文学散歩ツアーの優先受付け―をいたします。翠の出身地の鳥取県でけでなく県外の皆様にもご協力ご支援をお願いする次第です。

○…なお、来年のことを話すと鬼が笑うといいますが、外国の尾崎翠研究者であるカナダのリヴィア・モネさん(モントリオール大学教授)の招請が内定しています。これも浜野監督の『第七官界彷徨』が取り持つ縁によって実現したもので、海外研究者が尾崎翠の文学や映画をどう見ているか、外国作家とも比較した興味深い話を聞けるものと今から楽しみにしています。プログラム

(2003年4月1日、土井淑平記)

〔追記〕

●…「今年のフォーラム」の「プログラム変更」でお知らせしたように、チャップリンの『黄金狂時代』の上映を断念せざるを得ない事態となりました。すでにチラシやチケットを配布し多数の参加申込みを受けて、フォーラムの大詰めの準備に取り組んでいた矢先だっただけに、実行委でも大変に困惑し対応に追われました。それにしても、今回の上映にクレームをつけた外国の著作権者(?)の主張は、つねに大衆とともにあったチャップリンを大衆から遠ざけるもので、まことに遺憾なこととと言わざるを得ません。

●…代わりの上映作品として、こういう機会でないと観ることのできない翠ゆかりの『プラーグの大学生』と出会えるのは、不幸中の幸いです。この映画については「『プラーグの大学生』上映」で案内した通りで、尾崎翠が影響を受けたドイツ表現主義の先駆的作品であるのみならず、彼女が格別な関心を寄せドッペルゲンゲルをテーマにしたものだからです。澤登翠さんの素晴らしい活弁によって、若き日の翠や花田清輝の魂を揺さぶった幻の作品が現代によみがえることでしょう。

                        (2003年6月19日)