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過去のフォーラム 2002

Osaki Midori Forum in Tottori

 

◆パネルディスカッション『尾崎翠の見た夢は…』◆

 井上嘉明氏(詩人)、石原深予氏(研究者)、森澤夕子氏(研究者)の3氏をパネラーに、また山崎邦紀氏(脚本家)をコーディネータに迎えてのパネルディスカッションでは、翠の様々な面から、その文学に光を当てる討議が行なわれました。
 その前に、石原深予氏によって新たに発見された新資料(同郷の岩美町出身の民俗学者・橋浦泰雄へ宛てた書簡3通)に関して、鳥取市歴史博物館の佐々木文孝氏と石原氏によって簡単な説明と報告がなされました。
 パネルディスカッションは、まず井上氏が「詩人」としての尾崎翠について、石原氏は和歌の贈答形式と「こほろぎ嬢」との関わりについて、森澤氏は「瑠璃玉の耳輪」というエンタテイメント性に満ちた映画シナリオ作家としての翠について発表を行い討議に移りました。
 詩人としての翠については、なぜ詩形式を翠はやめてしまったのか、鳥取の自然などの「郷土の力」というものがありはしないか、「第七官界に響くような詩」はあまりに超現実的過ぎて通常の詩形式ではナイーヴなのではないか、などが議論されました。
 「こほろぎ嬢」に関しては「こほろぎ」という言葉の意味や用法が問題とされ、新古今和歌集では虫の声の枯れた様子を表すことなどに話題が及びました。北原白秋との関連や、伊勢物語の中での男同士の歌の贈答の場面と、翠が愛してやまなかったウィリアム・シャアプとの類似性などにも言及されました。
 映画シナリオ作家に関しては、変身願望、薬物使用、人種や性差の越境などといった要素が、いかにも活劇的でエンタテイメント性に満ち溢れていることなどが指摘され、半分冗談ながら、もしこのシナリオが陽の目を見たならば翠はシナリオ作家として成功して代表作「第七官界彷徨」は書かれなかったのでは、とも指摘されました。
 パネラーに対する質問も多くなされ、特に若い女性から鋭い質問が飛んで、会場は白熱しました。翠の作品が現代の若い女性にはっきりとアピールしていることの現れでしょう。
 翠の文学性に照明を当てたこのパネルディスカッションを契機に、よりいっそうの広範に渡る研究が行なわれることが期待されます。

※パネルディスカッションの詳細は、尾崎翠フォーラム実行委員会発行の『尾崎翠フォーラム・in・鳥取2002報告集』(11月刊行予定)に収録します。 
  なお、このパネルディスカッションに向けて、石原深予さんと森澤夕子さんより、詳細なレジュメが用意されましたが、分量と発表時間の関係でフォーラム当日の配布を見送り、上記のフォーラム報告集にレジュメを基に論考を寄稿してもらうことになりました。ご期待下さい。