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過去のフォーラム 2002

Osaki Midori Forum in Tottori

 

◆7/6講演とトークへの誘い◆

 
               尾崎翠の短歌と少女小説を取り上げる歌人の林あまりさん

「尾崎翠と林あまり」/「林あまりと浜野佐知」
  2つのスリリングな出会いが実現!

 尾崎翠といえば、代表作の『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』が有名です。これに前後する「歩行」や「こほろぎ嬢」なども味わい深い作品です。しかし、翠には初期の短歌・詩・散文、そして、初期から中期にかけての少女小説があることも忘れてはなりません。
 翠は文学を目指して上京する以前から、『たかね』『女子文壇』『文章世界』などに短歌・詩・散文を投稿し、たびたび入選しています。上京後、「無風帯から」が『新潮』に掲載され文筆活動に入りますが、1917年(大正6)から1919年(大正8)にかけて、『少女世界』に32篇の少女小説を発表しています。
 今年の『尾崎翠フォーラム・in・鳥取2002』の講演(7月6日14:00〜15:00、鳥取市の県民文化会館)では、歌人の林あまりさんを迎えて、これまであまり取り上げられてこなかった翠の短歌と少女小説を論じていただきます。このスリリングな「尾崎翠と林あまり」の出会い ― それは、知られざる「翠の小宇宙」へと私たちを誘う得難い機会となるでしょう。

 「林あまりと浜野佐知」の出会いもまた、スリリングな出来事です。浜野佐知監督の『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』は、一昨年5月の『日本インデペンデント映画祭2000』で、日本映画のサポーターが選ぶ「私のベスト・ワン」の「林あまり賞」を受賞しました。林あまりさんは映画祭のパンフレットに次のような推薦のメッセージを寄せています。
 「尾崎翠―。いくつかの光り輝く小説を残して筆を折った女性だ。その生涯はまさに謎だらけで、確かなことはほとんどわからない。けれどその作品の力といったら!代表作『第七官界彷徨』を読んでしまったら、もうほかの作家の小説など何ひとつ読まなくてもいい、という気分にさえなるほど、そのインパクトは強く、たちのぼる香りはいつまでも消えない。
 「尾崎翠を探して」という題名の映画が完成したと聞き、私は「なんとしても観たい」と思った。でも一方で、尾崎翠のイメージをぶち壊しにするような駄作だったらどうしょう、と少しこわかったのも事実だ。
 結果は―すばらしい!スクリーンにぐいぐい引き込まれ、ラストまでまったく目が離せなかった。白石加代子、吉行和子、柳愛里というぴったりの役者を得て日本映画の歴史に残る一本がここに生れた。ぜひひとりでも多くの人に観てほしい。」

 

『日本インデペンデント映画祭2000』のトークで、浜野佐知監督と林あまりさん

 周知のように、林あまりさんは初期の歌集『MARS☆ANGEL』や『ナナコの匂い』から近年の『ベッドサイド』や『ガーリッシュ』まで、大胆な性愛の表現をもって短歌の世界に登場した注目の歌人で、エッセイ・演劇評論・作詞(坂本冬美「夜桜お七」「さよなら小町」など)も手がけ、その活動は多彩で才気に溢れています。
 一方、浜野佐知さんはピンク映画の世界で女性の視点からの性愛を追求してきた監督ですが、『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』が「林あまり賞」や詩人・高良留美子さん創設の「女性文化賞」を受賞するなど内外で反響を呼んだあと、やはり脚本の山崎邦紀さんとのコンビで老人の性愛をコミカルに描いた最新作の『百合祭』を製作・監督し、今年3月にはイタリアのトリノ国際女性映画祭の長編劇映画部門で準グランプリを獲得しています。
 林あまりさんと浜野佐知さんのトーク(7月6日午後15:10〜15:50)は、『日本インデペンデント映画祭2000』の「林あまり賞」の『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』の上映と授賞式のさいのトークに続いて2度目の出会いになりますが、尾崎翠が取り結ぶこの2人の女性作家の火花を散らすトークがいまから楽しみです。

 次ページの山崎邦紀さんの「パネルデスカッション案内」にあるように、林あまりさんには「グッバイ、センチナウタヨミ―尾崎翠、歌のわかれ―」という尾崎翠論がありますが、トークのあとのパネルディスカッションでも林さんの講演のテーマに関連して、尾崎翠の短歌や詩が映画シナリオなどとともに取り上げられます。
 今回の講演・トークがパネルディスカッションともども、これまで十分に考察されてこなかった尾崎翠の多義的な文学世界に近づく一歩になればと願います。